微量要素葉面散布剤肥料  かんきつ類に葉面散布の上手な使い方

 極早生系の品種や完熟ミカン栽培を行っている園地では、葉が小さくなったり、薄くなり、着葉数も極端に減少する傾向があります。また、樹冠下の根群も減少している場合が多く見られます。このような様相を示し始めた樹では、地上部の同化も少なく、さらに土壌中から吸収できる養水分も極端に少なくなっていることが分かります。このように、樹勢の低下、または低下を始めた樹の栽培にあたっては、地上部からの養分補給がひとつの大きなポイントで、その方法として、液肥の葉面散布があります。
 
元来、かんきつ類における液肥の地上部からの供給については、落葉果樹で 3大肥料要素を葉面散布する試験から始まりました。しかしながら、近年では樹体生育に良好な成績を示す各種微量要素を添加した有機酸系肥料が利用されています。


【葉面散布適期と目的について】

@ 発芽前 散布 ヨーヒK22 農薬混用 800倍
 
芽立ちのそろえと発芽促進をねらって、3月上旬から葉面散布を行います。液肥の効果としては、さび色であった葉に光沢が出てきます。この効果は腋芽のふくらみとそのスピードアップにつながり、上位節から下位節まで均等な腋芽の芽立ちを促進します。

A 樹液流動スタート時 散布 
ヨーヒK22 農薬混用 800倍
 大型の花の形成をねらって 3月下旬頃に葉面散布を行います。この時期における液肥の葉面散布は有用花の獲得にも効果的で、直花でさえも大型花へと誘導します。

B 蕾のあずき粒大期 散布 ヨーヒK22 農薬混用 800倍
 優良花を作るために、4月中旬頃に蕾があずき粒大の時に液肥を散布します。これは子房の肥大とじょうのう数の増加を促進し、さらに子房の緑化が進み、花蜜も多くなります。


C 開花期 散布 
ヨーヒB5 農薬混用 800倍
 5月上旬の 3〜4分咲きの頃に散布すると、新梢つまり春枝の伸長や緑化を促進し、良好な発育枝を確保できます。さらに生理落花の予防にもつながります。

D 花柱脱落時 散布 ヨーヒB5 農薬混用 800倍
 花柱が脱落する 5月の下旬頃に散布すれば、幼果の肥大を促進するために生理落果の防止にもつながり、幼果や新梢の緑化を促進します。


E 梅雨明け前後 散布 
ヨーヒB5 農薬混用 800倍
 
梅雨明け前と梅雨明け直後に散布します。幼果の縦径の肥大促進と横径の肥大が期待できます。また、花芽の充実にも役立ちます。

F 果実肥大期、着色促進 散布 
ヨーヒP12,アクアマグ 農薬混用 800倍
 果実肥大期から着色始にかけて、窒素を抑制してリン酸を葉面散布することにより着色を促進し、糖度の向上をはかります。また、葉の光合成能力を高め、果実に養分が行き届くようにします。

G 果実成熟期 浮き皮防止 散布 アクアカル 農薬混用 800倍
 
成熟期頃から 2〜3回散布します。かんきつ類はカルシウムの吸収が多いことで知られています。カルシウム不足の状態が続くと、新梢の発育障害や新根の発生不良、果皮障害など各種の生理障害が起こりやすくなります。浮き皮も果実の成熟に伴って、果皮と果肉が容易に分離するようになります。果実の外観が悪くなるばかりか、果実が傷みやすく腐敗果の増加の原因となります。

H 収穫後 散布 ヨーヒK22 農薬混用 800倍
 
成り疲れによる樹体衰弱をできる早く回復させるために、収穫後すぐに散布します。垂れぎみの葉は早く立ち上がり、腋芽の充実を促進し、耐寒性が向上します。

I 応急対策(台風・塩害) 散布 
ヨーヒB5,ヨーヒK22 単用 500倍
 台風による風害、塩害により樹体が弱ってしまうと根の活性が著しく低下してしまいます。また、落葉も多くなり、その後発生する秋梢は気温が低いので緑化が進みません。緑化が進んだ葉ほど光合成が高まり耐寒性も高まるので、樹体回復、緑化促進のため、5〜7日間隔で 3回以上散布します。


微量要素葉面散布剤肥料

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